事業承継の関係者はあなたが思っているよりも多い
事業承継は本当に大変で難しいです。
今、現在進行形で身にしみて感じています、、、、
なぜ今、難しさを感じるような状況に陥ってしまったのかというのをずっと考えていて
気付いたんですけど、多分事業承継に挑戦する前の僕の勘違いが基になってるんですよね。
事業承継の関係者と聞いて誰を思いつきますか?
事業承継の関係者と聞いたら皆さん誰を思いつくでしょうか?
まずは現在事業を行っている社長を思いつきますよね。
その次は事業承継に挑戦しようとしている後継者であるご自身でしょうか?
そのあとは現在取引のある取引先とか顧客ですよね。
その次は?現在働いている従業員でしょうか。
会社法の知識がある方だと株主と答える方もいるでしょうね。
僕もこれくらいかな?と勘違いしていました。
でもこれでは大事な関係者が抜けてしまっているんですよね。
会社の外にも関係者はいる
先ほどのでは会社の中の関係性しか見れていないんですよね。
事業承継は人生をかけた挑戦です。
上手くいかなかったから気軽に転職、なんて出来ません。
挑戦しているからには責任が生じているからです。
人生という大枠でとらえたら、関係者はもう少し出てきますよね。
一番身近な関係である、あなたの配偶者や子供です。
事業承継は本当にうまくいかないことが多いです。
外から来た人間が事業の形を変えることになるので、既存の取引先や顧客、従業員と関係が悪化することも多いです。
一緒に挑戦しているはずの社長との関係が悪くなることも珍しくありません。
僕なんか従業員が全員辞めましたし、社長と1年以上まともに口をきかない時期もありました。
でもこれは本当に良くあることです。
後継者には会社に味方がいない時期がくることがある、と覚悟しておいてください。
そんな時に後継者を支えてくれるのは誰でしょうか?
多くの場合は妻や夫といった配偶者がその役割を担ってくれます。
配偶者にどれだけ納得してもらっていますか?
僕の場合は配偶者である妻の納得が足りていなかったと思います。
何とかなると思っていました。
僕自身が貧乏な生活出身だったこともあり、頑張って事業所得を稼いでお金がある環境を用意したら配偶者や子供が幸せになると勘違いしていたんですね。
今はあまり納得していなくても、お金を稼げるようになれば事業承継をして良かったねと言ってもらえる日が来ると思っていました。
でもそれは勘違いでした。
配偶者には配偶者の人生やキャリアプランがあります。
それを踏まえたうえで全員が心の底から納得できる事業承継を考えないといけません。
もし、配偶者が納得していなければどうなるでしょうか?
家での応援や協力が見込めなくなるんですよね。
配偶者からしたら事業承継なんて辞めてほしいわけですから当たり前です。
個人では到底借りられないような負債の保証人になることもありますし、収益性が下がればワークライフバランスなんて言ってられないほどがむしゃらに働く必要が出てくることもあります。
誰も味方がいない会社を良くしようと働き、焦燥しきった後継者が家に帰っても応援してくれる人がいない。
そんな状況では絶対に事業承継は上手くいきません。
もし仮に配偶者の人生やキャリアプランを犠牲にして成り立つ事業承継であるならば、配偶者が心の底から納得していないならば、あなたの事業承継はあなたの配偶者や子供を、あなた自身を不幸にするものかもしれません。
事業承継はチーム戦
人間1人の能力で出来ることなんて限られています。
1人で0から事業を作って、事業と一緒に成長できた創業者はともかく、後継者は特に個人の器と事業の器がバランスしていないので思うようにできないです。
どれだけ優秀な個人であってもそうです。
どれだけ小さい零細企業であってもそうです。
事業承継はチーム戦です。
後継者の足りない器を周りが補ってくれないと後継者はかなり追い詰められてしまいます。
チームというのは会社の中だけの話ではなく、人生の中でのチームです。
全員が納得できるかたちで事業承継を行うことで初めて、事業承継は成功したといえると私は思います。

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