中小企業診断士として独立しました|未来のために、今できることを

はじめまして。
香川県を拠点に活動する中小企業診断士、岸 良輔と申します。
このたび、「LING SMEC Partners」という屋号で独立し、診断士としての第一歩を踏み出しました。

現在の私は、家業である作業服販売代理店の後継者として日々の業務に取り組みながら、中小企業診断士としての活動を少しずつ始めています。

この記事では、なぜ私が診断士として独立しようと決意したのか、
その背景にある想いや、これからのビジョンをお伝えできればと思います。

地方のリアルに触れて、芽生えた想い

私は大阪から地元・香川へUターンし、家業である作業服販売代理店に入社しました。
後継者候補として現場に入る中で、地方の中小企業が抱えているリアルな課題に数多く触れてきました。

一見すると、地域密着で安定して事業を続けているように見える企業でも、内側にはたくさんの悩みが存在しています。

たとえば──

人手不足と高齢化
 経験豊富な従業員が高齢になり少しずつ現場を離れていく一方で後継の人材がなかなか育たない
 さらに採用も難しく人手不足で既存のスタッフの負担が増える一方になってしまう

業務の属人化と非効率な仕組み
 特定の人にしかできない仕事が多く、業務改善や引継ぎが進まない
 暗黙知が多くワークフローも複雑になっており、デジタル化も遅れがちで日々の業務に余計な手間と時間がかかっている
 

価格競争による収益性の低下
 長年の取引先との関係があるからこそ値上げの交渉が難しくなり、利益が圧迫されてしまう
 また、利益が出ないので新しい投資やチャレンジに踏み出せず、さらに収益性が低下してしまう

実際に現場でこうした課題を目の当たりにする中で、私は「このままではいけない」と強く感じるようになりました。

このままで、娘の未来は明るいのか?

私は今、ひとりの父親でもあります。
日々成長していく娘の姿を見ながら、ふとこんなことを考えることがあります。

「この子が大人になるころ、どんな社会が待っているのだろう」
「安心して暮らせる未来を、きちんと残してあげられるだろうか」

日本の人口は減少し、地域経済は縮小し、若い世代が希望を持ちにくくなっている――
そんな状況を地方の現場で実感してきたからこそ、
私はこのままではいけないという危機感を抱くようになりました。

けれど、ただ不安に思っているだけでは何も変わりません。
少しでも未来をよくするために、自分にできることは何か。
そう自問自答するようになったのです。

私は、娘にこう感じてもらえる社会を残したいのです。

「日本っていい国だな」
「ここで頑張っていきたいな」
「働くって、ちょっと楽しそうだな」

そのためには、今の私たち大人が、少しでも希望を持てる社会の土台をつくっていく必要があると思っています。
特別な改革ではなくても、目の前の中小企業や地域が少しずつ元気になることで、社会全体に明るい流れが広がっていく。
そんな想いを持つようになりました。

中小企業診断士という選択

そうした想いから出会ったのが、中小企業診断士という資格でした。

経営の理論と実務の両面から中小企業を支援できるこの資格は、
私自身の経験──家業の現場で学んだこと、後継者としての気づき──を活かせる道でもありました。

同じように悩む経営者や後継者の方に寄り添い、
一緒に未来を描くパートナーのような存在になれたら。

そんな気持ちで、診断士としての活動を始めました。

「LING」に込めた想い

屋号である「LING SMEC Partners」には、次のような意味を込めています。

Link:「企業の想いと未来をつなぐ」
Innovate:「変革し、次世代に価値をつなぐ」
Nurture:「後継者や経営者の成長を支える」
Grow:「地域経済・市場を広げる」

私自身が後継者として感じてきた悩みや、現場で見てきた経営課題をもとに、
“ことば”だけでなく“行動”で価値を提供できる存在を目指していきます。

最後に:一歩ずつ、未来へ

私はまだ、駆け出しの診断士です。
ですが、現場に身を置いている今だからこそ、
経営者の皆さまの気持ちに近い視点で、誠実に向き合っていけると考えています。

地域の中小企業が元気になれば、そこに働く人たちの表情も変わる。
魅力的な職場が生まれれば、若い人たちが地域に根を下ろせるようになる。
その小さな変化が、やがて社会全体に広がっていくと信じています。

娘が大人になる頃、
「この国で生きていきたい」と心から思える未来をつくるために。
今日も私は仕事に向き合っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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