「やりたいこと」がまだ見つからない後継者へ──焦らなくても大丈夫な理由

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なぜ「やりたいことが見つからない」ことに悩むのか

家業を継ぐことになった。
でも「これが自分のやりたいことなのか?」と問われると、胸を張って答えられない。
そんな気持ちを抱えていませんか?
後継者としてその立場に立った瞬間、選択肢が狭まったような気持ちになる人は少なくありません。

「このまま継いでいいのだろうか」「でも今さらやめられない」──
そんな葛藤を抱えることは、実は“とても自然なこと”なのです。

継いだ後、何をしたいかわからないのは“普通”です

後継者にとって、「継ぐ」と決めるプロセスは、必ずしも自発的なものではありません。
親や周囲の期待、経済的な事情、なんとなくの流れ……。
実際、多くの後継者が“やりたいこと”が明確でないまま、家業に入っています。
中には「これしか選択肢がなかった」と語る人もいますし、「他にやりたいことがあったけど諦めた」という人もいます。

これは、あなただけの悩みではありません。
そして、それは決して「甘え」でも「覚悟が足りない」わけでもありません。
むしろ、「やりたいことがわからない」と悩んでいる自分を正直に見つめる姿勢は、後継者としてとても大切なことだと思います。

「やりたいこと」は“見つける”のではなく“育てる”もの

世の中には「これが私のやりたいことです!」と強く言える人もいますが、実はそういう人はごく少数です。

ほとんどの人は、行動して、違和感を感じて、修正して、また挑戦して……という繰り返しの中で、自分にとっての“やりたいこと”を育てていきます。

だから、いま明確に「これだ!」と思えるものがないとしても焦る必要はありません。

むしろ大切なのは、“やりたいこと”を探すのではなく、“やりたいと思える何か”を少しずつ育てていく意識です。
家業の中にも、自分の興味や価値観とつながる要素がきっとあるはずです。

「これはやりたくない」から始める自己理解

いきなり「やりたいことを見つけよう」と思っても、うまくいかないものです。
そこでおすすめなのが、「やりたくないこと」を書き出してみること。

・人の顔色をうかがってばかりの仕事はしたくない
・意味のない慣習に従うのはいやだ
・お金のためだけに働くのはつらい

こうした「やりたくない」の裏には、自分が本当に大切にしたい価値観が隠れていることが多いのです。

「やりたくない」を掘ることで、「自分にとっての大事な軸」が見えてきます。

事業を通じて“やりたいこと”を育てる

家業=親の仕事、と捉えてしまうと、自分のやりたいこととは遠いものに感じるかもしれません。
でも、家業という“土台”を活かして自分なりの意味を加えていくこともできるのです。

たとえば:

・もっと地域とつながる事業にしたい
・若い世代にも受け入れられるブランディングをしたい
・社会課題の解決につながる仕組みを取り入れたい

これらはすべて「家業を活かしたやりたいこと」です。
最初は親の代のやり方を踏襲するかもしれません。
でも、その中に自分の意志や工夫を加えていくことで“自分のやりたいこと”に育てていくことができます。

LING SMEC Partnersでは、そうした「内なる意志の発見」と「事業との接続」をサポートしています。

「やりたいこと」がない自分も、肯定してあげよう

誰かと比べて「自分はまだやりたいことがない」と落ち込む必要はありません。

不安なのは真剣に家業や人生と向き合っている証拠です。

大切なのは「やりたいことが見つからないから、動けない」ではなく、「動きながら、探していく」という姿勢。

焦らなくていい。完璧じゃなくていい。今のあなたにできる一歩を踏み出してみませんか?

その一歩が、あなたらしい“やりたいこと”にきっとつながっていきます。

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